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企業・組織強化研究(その2)
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■GE式ワークアウト
ワークアウトは、GEの風土変革のために、80年代の終わりからジャック・ウェルチが導入した手法のことだ。
そのプロセスはきわめてシンプルで、まず少人数のグループが業務上の課題に取り組み、組織のプロセスに変化をもたらすアイデアをタウンミーティングで責任者に提示し、公開討論を経てその責任者が提案の採用不採用をその場で決定するというもの。
外資系の会社ではよくやる手だ。
その手法はかつて日本に広く普及したTQCにヒントを得ているが、解決案が直接トップに提示され、それをその場で判断するという点が特徴だ。
そしてこのワークアウトが組織に浸透することによって、直接的な問題解決だけでなく、官僚制を打破し企業の風土を変革することまでが可能。
本書は、その直接間接の効用を紹介するだけでなく、どのようにワークアウトを計画し実行していくかを懇切丁寧に解説した「マニュアル」にもなっている。
また、この活動を組織に定着させるための方法についても述べられており、本書1冊で入門から実践までを網羅しているといえる。
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■組織行動のマネジメント―入門から実践へ
働くことを専門に扱い、人と組織がどのように行動するかを研究する学問「組織行動学」。
この組織行動学に基づき、働く人々の行動を説明し、予測する手助けとなるコンセプトや理論を紹介していく。
主にミクロ組織論と呼ばれる領域について書かれたテキスト。
組織論の基本書というと理論の羅列ばかりであまり面白みを感じない方が多いか。
確かに本書も基本的には理論の紹介だが、読者の方を向きながら説明しているように感じ好感が持てる。
本書に書かれているフレームワークを利用して身近な事例を分析してみるといいだろう(まずは実践だ!)
ややアカデミックだが、学生からビジネスマンにまで薦められる良書。
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