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ミステリー・サスペンス |
■『そして夜は甦る』から『愚か者死すべし』まで
西新宿に探偵事務所を構える「沢崎」シリーズ。
いわゆる「ハードボイルド」小説。
僕が入れ込んでいるシリーズだ。
「沢崎」シリーズは長編が4篇。短編集が1篇出ている。
私立探偵「沢崎」シリーズの魅力は、もちろん「沢崎」のハードボイルドな探偵稼業によるミステリー(事件)の解決にあるのだが、登場する人物も愛せる人が多い。
シリーズに一貫として出てくる人もいれば、前作に続いて登場する人、短編集と長編ものにそれぞれ1回ずつ出てくる人など、シリーズ全体を読み通すファンになると、面白さが増す。
シリーズに一貫として出てくる人物としては、暴力団の幹部「橋爪」と「化け物」、そして西新宿署の「錦織警部」が、名脇役としてシリーズ全体の狂言廻しとなる。
とにかく、僕はボロボロになるまで、このシリーズを繰り返し(結末が分かっているにも拘わらず)読んでいる。
実は、僕は「沢崎」の「働きぶり」に憧れている。
僕のここ5年間でイチオシの小説です。
さて、その第1作目だが……。
ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。
西新宿に探偵事務所を構える沢崎が立ち向かう難事件の背後には巨大な陰謀が隠され、鮮やかなラストシーンに向って物語はスピーディに展開してゆく。
レイモンド・チャンドラーに心酔する、ジャズ・ピアニストの著者が2年の歳月をかけ完成させた渾身の処女長篇。
いきのいい会話と緊密なプロットで贈る、期待の本格ハードボイルド登場。
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私が殺した少女
西新宿に探偵事務所を構える「沢崎」シリーズの第2作目。
まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。
私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。
沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。
だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…。
緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。
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さらば長き眠り
西新宿に探偵事務所を構える「沢崎」シリーズの第3作目。
400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。
男の導きで、沢崎は元高校野球選手の魚住からの調査を請け負う。
11年前、魚住に八百長試合の誘いがあったのが発端で、彼の義姉が自殺した真相を突き止めてほしいというのだ。
調査を開始した沢崎は、やがて八百長事件の背後にある驚愕の事実に突き当たる…沢崎シリーズ第一期完結の渾身の大作。
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愚か者死すべし
西新宿に探偵事務所を構える「沢崎」シリーズの第4作目。
銃声が2発。
1発は容疑者に、もう1発は彼を庇おうとした刑事に当たった。
事務所を閉める大晦日に、沢崎が巻きこまれた新宿署地下駐車場での狙撃事件は思いがけぬ方向へ展開する。
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天使たちの探偵
西新宿に探偵事務所を構える「沢崎」シリーズの短編集。シリーズの中では第2作目と第3作目の間に位置するので、その順番で読むといいでしょう。
ある女のひとを守ってほしい―沢崎の事務所を訪れた十才の少年は、依頼の言葉と一万円札五枚を残して、雨の街に消えた。
やむなく調査をはじめた沢崎は、やがて思いもかけぬ銀行強盗事件に巻き込まれることに…
私立探偵沢崎の短篇初登場作「少年の見た男」ほか、未成年者がからむ六つの事件を描く、日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞受賞の連作集。
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