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治験・薬学・医学・科学の必読図書 |
■ストロング・メディスン
発売当時よりも、今こそ、もっとこの本を読む価値が上がったと言えよう。
薬に対する倫理観、新薬開発の醍醐味。
治験という仕事をしている僕には、身が震え、そして身が引き締まるような本だ。
今後、どのような製薬業界の本が出ようが、これを越える本が出るとは思えない。
特に女性にお薦めしたい本である。
●ストロング・メディスン(アマゾン)
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■二重らせん
著者のジェームス・D・ワトソンは、言わずと知れた「ワトソン・クリックの二重らせん」構造を発見したワトソン。
DNAの構造解明に成功するまでの過程をリアルに、そして赤裸々に語った感動のドキュメント。
科学者仲間の協力だけでなく確執や嫉妬もすさまじい。
彼らが、二重らせん構造をとらえるに至る過程でのポーリングとの先陣争いのつばぜり合いも熾烈である。
発見後まもなく書かれたということで、いわゆる回顧録とは異なって、当時の新鮮な熱気が伝わってくる。
アメリカからやってきた生意気なヒッピー「ワトソン」と偏屈な「クリック」が、いかに楽しそうに、また悩みながら研究をしていたかが生き生きと描かれている。
科学という普遍性や客観性を求められる仕事と、それに携わる人たちの個性や主観のぶつかりあいの対比が面白い。
また、DNAのらせん構造決定の大きな証拠になったX線解析の写真を持っていたのは ロザリンド・フランクリンという女性。
この女性から、どうやって写真を見せてもらうのか?
その入手方法は、果たしてフェアと言えるのか、どうか。
彼女が待つ悲劇とは?
本文中でクソミソに描かれているX線結晶解析の大御所「ブラック卿」に「紹介文」を書いてもらっているのが、おかしい。
翻訳は「あの」中村 桂子さん。
彼女の最初の翻訳だと思うな。。。
しかし、この発見当時の「生意気なヒッピー野郎、ワトソン」は若干25歳だったとは!
最近、またワトソンが書いた「DNA」と合わせて読むと、面白さは倍増です。
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★DNA
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